今、女子プログルファーの世界では、AIG全英オープンで優勝した渋野日向子を筆頭とする、「黄金世代」と呼ばれる女子プロゴルファーの台頭で、ベテランの女子プロゴルファーの引退が加速しています。
どうやら、渋野日向子を筆頭とする「黄金世代」の活躍の影響も大きな理由ですが、実はここへ来て「プラチナ世代」の活躍も大きくい影響を与え始めているんです。
これからの女子プロゴルフ界は、「黄金世代」や「プラチナ世代」の台頭で大きく様変わりしていきそうですね。
その辺の事情について、女子プロゴルファーの獲得賞金の側面から引退後について見つめてみます。
また、「黄金世代」や「プラチナ世代」の中心的な選手像についても、見てみます。
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黄金世代の女子ゴルフメンバーの台頭で世代交代が加速する
最近の女子プロゴルフツアーでは、黄金世代(1998年4月~1999年3月生まれ)と言われる世代の選手が、大活躍しています。
黄金世代には、畑岡奈紗(4位)、渋野日向子(15位)、小祝さくら、勝みなみ、新垣比菜、原英莉花、河本結、大里桃子、浅井咲希らが活躍しています。
( )内は世界ランキング。
このところ、畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみら「黄金世代」の台頭で、賞金ランクのの50位以内で確保できるシード権が、かつては2000万円だったのが最近は2400万まで上昇しました。
つまり、ツアーのレベルが若手のパワーでじわじわと押し上げられて来ていて、ベテラン勢の生き残りが厳しくなってきています。
でも、どこの世界においても世代交代は普通にありえることです。
ベテランがいつまでも主役に居座る時代が終わりを告げ、次々と若い世代が台頭していくというローテーション構造が、女子プロゴルフ界の発展につながっていくのだと感じています。
引退の早まった女子プロゴルファー
今年に入って、大江香織、佐伯三貴、一ノ瀬優希、諸見里しのぶらのベテランプロゴルファーが、引退もしくはツアープロ生活に終止符を打ちました。
まぁ、第1線を退いたとしても「プロゴルファー」という肩書は残るので、指導者としての道など別の生き方を選ぶことができるんですけどね。
大江プロ、佐伯プロ、一ノ瀬プロとも、今シーズンの賞金獲得額は1000万円を超えているので、当面の資金は確保しています。
また、賞金意外のスポンサー費やCMなどの出演料など副収入もそれなりにあります。
先の3名の生涯獲得賞金も2億円以上で、サラリーマンの生涯収入をうわ待っています。
渋野プロが目標としてきた、2017年に引退した宮里藍プロは、13億円以上を獲得しているし、AIG全英オープンで優勝した渋野プロですら、プロ1年目ですでに1億円を突破しています。
こうしてみてみると、女子プロゴルファーの世界では、若いうちに稼ぐだけ稼いで、次の世代が台頭してきたら、後輩にさっさと道を譲って1戦から引退するという流れは、当分続くように見えますね。
まぁ、そもそもアスリートの世界では、年齢があがっても現役で頑張っている選手は、そうそういないですからね。
渋野日向子旋風は今後も続くのか
プロ1年目の「黄金世代」渋野日向子プロ。
全米ツアーのAIG全英オープンで、初出場で初優勝して以来、注目を集めています。
出場するたびに、多くのギャラリーを引き連れて「しぶこフィーバー」や「しぶこ渋滞」などの言葉が生まれちゃうほどの人気です。
また、テレビ放送の視聴率も昨年の倍以上と、急増しています。
渋野プロが使用しているゴルフクラブやウェアは、爆発的に売れ域が伸びているそうです。
久しくプロゴルファーの活躍でも、用品の売り上げに影響が出ることがなかったゴル用品界でも渋野プロの効果は大きい。
渋野プロのキャッチフレーズには「もぐもぐ」というものもあります。
渋野プロが全英オープンのプレー中に食べていた「タラタラしてんじゃね~よ」は、食べているシーンが世界中に流されて、製造元の製菓会社ではしばらく品切れ状態になりました。
渋野プロの経済効果は計り知れないものがあります。
これは、渋野プロ本人のキャラクターによるところも大きいですが、「黄金世代」が台頭することで、ベテランプロゴルファーの露出度は減っていっちゃうのかもしれないですよね。
黄金世代+プラチナ世代
「黄金世代」が台頭している今シーズンは、しばらく黄金世代が台頭し続けるかと思わせてくれます。
ところが、先日のプロテスト以降2000年度生まれ「プラチナ世代」という新世代が生まれています。
プラチナ世代の代表格と目されるのが、「日本最強のアマチュア」の異名を持つ安田祐香プロです。(プロテスト合格したので、アマではなくプロと呼びます)
安田プロは、現役大学生。
アマ時代には、レギュラーツアー20試合に出場してトップ10入が4度もあります。
来シーズンLPGAの規約変更で、プロ資格が必要になったのでプロテストを受けたんですが、そもそもプロとして通用するレベルにいました。
安田プロは、大学ではスポーツマネージメントを学び「ゴルフも学業も頑張っていきたい」とものすごく意欲的です。
安田プロが目標としているのは、攻めのゴルフと切れの良いショットが持ち味の米男子ツアーで活躍中の松山英樹プロだそうです。
安田プロの目線は、早くも海外ツアーに向いていて「賞金女王にもなりたいし、5年以内に米国ツアーに行きたい」かなり意欲的に将来像を見据えています。
「プラチナ世代」には、すでに米ツアー参戦中の山口すず夏や西村優菜、渋沢莉絵留、吉田優利らがいます。
これら「プラチナ世代」と「黄金世代」が、しばらくは日本の女子プロゴルフ界をリードしていくとなると、しばらくは女子プロゴルフからは、目が離せなくなりそうですね。
来年の女子プロゴルフツアーは、本当に楽しみになります。
黄金世代の女子ゴルフメンバー まとめ
最近の女子プロゴルフ界は、「黄金世代」やら「プラチナ世代」など、新世代の選手の活躍が著しいいですよね。
渋野日向子プロなんか、その筆頭で毎回成績がデコボコで、全然プロらしからぬ面も見せるけど、どんだけ成績が落ちてもすぐに気持ちを立て直すメンタルの強さと、どんなときでも笑顔を絶やさないキャラクターの良さが、沢山のファンを作っています。
何ていうのか、「タレント性」とでも言えばよいのか。
「若さですよね」って言っちゃうと親父臭すぎますけど、こうした若い世代の台頭というのは、どんなスポーツに於いても、活性化と注目度のアップは目に見えています。
「黄金世代」や「プラチナ世代」の活躍で、女子プロゴルフの界は目まぐるしく活性化していくでしょうね。
来年の女子プロゴルフ界の動きは、他のプロスポーツ界にも少なからず影響を与えて、スポーツ界全体の活性化に繋がったら、それはそれで面白いことになりそうですね。
男子プロゴルフ界も、こうした活性化が必要ですよね。
しばらく、ゴルフ界は低迷していたので、いいきっかけになるとかんじています。
そういう意味でも、「黄金世代」や「プラチナ世代」には、めっちゃ頑張って欲しいものです。